福岡工業大学は、台湾で初の「半導体学部」を持つ、世界最先端クラスの半導体人材の教育機関、明新科技大学と連携に向けた覚書を締結した。
明新科技大学との間で、学生・教員の人材交流を進める
シリコンアイランドである九州では2024年、TSMCの第一工場が本格稼働、第二工場の建設も予定されている。
こうした中で、特に今後の需要増を受けた半導体産業にかかわる人材の不足が予測されており、人材の育成は九州の大学にとって重要な課題になっている。
福岡工業大学は今後、明新科技大学との間で学生・教員の人材交流を進めながら、半導体技術を本場で学ぶグローバル人材を育て、九州の半導体産業の中核となるべき人材を育てていく方針だ。
明新科技大学は、台湾北部にあり、多くの半導体のトップ企業が入居する台湾のシリコンバレー、「新竹サイエンスパーク」近くにあり、2021年に台湾初の「半導体学部」を設立している。
同大は、特に半導体の製造工程で「後工程」と呼ばれる組み立てや試験・検査に特化した人材を育てており、学内には台湾政府や企業から支援を受けて、実際に企業が使用するものと同じ最先端の半導体製造ラインも備えている。
(坂土直隆)